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半導体不足は先端品とレガシー品で大きく異なる 自動車向、家電向けでの不足はしばらく続く

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特集『半導体 次なる絶頂』の第3回。2020年後半から顕在化した世界的な不足。半導体の確保の成否は今や企業の命運を左右する。

量販店のゲーム機売り場
半導体不足はゲーム機にも響き、量販店には品切れの札が並んだ(写真:AFP=時事)

特集「半導体 次なる絶頂」の他の記事を読む

「まだまだ半導体の価格は高いまま。余って値が下がる気配なんてまったくありませんよ」。そう口にするのは、某ベンチャー企業の幹部だ。表情は険しい。

このベンチャーが営むのはIoT(モノのインターネット)ビジネス。Wi-Fiに接続しスマートフォンから操作できる家電などが、IoTビジネスとしてイメージしやすい。肝はその家電を通じて集めた利用動向などのデータを基にサービスを展開すること。つまり、ネットにつながる「モノ」を造ることからすべてが始まる。

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