有料会員限定

三菱電機、ロームが世界で競り合うパワー半導体 覇権を握るカギは「大口径化」と「SiC」にある

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
拡大
縮小

特集『半導体 次なる絶頂』の第10回。産業機械や自動車、家電などに幅広く使われるパワー半導体。脱炭素の流れで爆発的な成長が見込めるが、2つの大きな投資テーマを抱えている。

三菱電機のSiC製品
三菱電機のSiC製品。EV化に向け開発を加速している(写真:記者撮影)

特集「半導体 次なる絶頂」の他の記事を読む

欧米勢の巨額の投資に対抗するためには、合従連衡も必要ではないか──。半導体業界の関係者たちは、パワー半導体についてそう口をそろえる。

産業機械や自動車、家電などに幅広く使われるパワー半導体は、日本の半導体産業に残された最後の牙城だ。世界シェアトップ10には日本企業が5社ランクインしており、日本勢だけで20%以上のシェアを握る。

次ページ個社ではシェアが10%に満たない日本勢
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
半導体 次なる絶頂
市況回復を見据えて「10年で10兆円を投資」
TSMCの魏哲家CEOの発言は世界中の注目の的だ
自動車向、家電向けでの不足はしばらく続く
偽物や不良品をつかまされるリスクが大きい
回路設計者の人材がますます必要になっていく
普段はまったく意識しないものの、意外と身近な存在
ニュースでも頻出する用語をわかりやすく解説
2030年までに売り上げを2倍強にする方針も
主戦場のメモリーは投資競争が熾烈を極める
覇権を握るカギは「大口径化」と「SiC」にある
新技術「3次元実装」は世界のTSMCも日本を頼る
TSMC熊本誘致は半導体産業の復活を図る第一手
自民党「半導体議連」の甘利明会長が大胆提言
無策なら日本の半導体シェアは「ゼロ」になる?
経済産業省主導の国策、待ち受ける「茨の道」
TSMCが日本に第2工場検討、「熱狂の地」はどこに
1カ所目・熊本への経済効果は10年で4.3兆円
国策半導体ラピダスにIBM幹部が持ちかけた提案
脱クルマ依存がカギ、株式上場も視野に入れる
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
オンセミ新潟工場を投資ファンドが買収
半導体「国策しくじり物語」から学ぶ4つの教訓
国家プロジェクトが林立した2000年代の失敗
元通産官僚が率いる「半導体ファブレス」の勝算
5ナノなど最先端品で気を吐く唯一の日本勢
実用化に向けて準備が進む「ナノインプリント」
市況の山谷にあわせた人員調整から脱却する
政府主導の株式非公開化ではないと断言
リョーサンとの統合を決めた中村社長に聞く
菱洋エレクトロとの統合を決めた稲葉社長
市況の波にのまれず「メンテナンス技術」を継承
STマイクロ、インフィニオン、ウルフの各戦略
インフィニオンの車載半導体トップに直撃
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内