優秀なあの人が面接で落とされる本当の理由 あなたは「上から目線」になっていませんか
「採用後ろ倒し元年」の2015就職活動が、この3月からいよいよ本格化しています。新卒や転職の採用試験で鬼門になるのが、面接。完璧な準備をして臨んでもなぜか結果が芳しくないことも多いはず。そんな人は何か落とし穴にはまっているかもしれません。ソフトバンクやライフネット生命などのPRコンサルタントを務める筆者が、「絶対、採りたい!」と心が動くプレゼン、面接のコツを伝授します。
完璧な自己PRの丸暗記はNG!
面接で完璧な自己PRを暗記して、スラスラと答える学生を見かけます。筆者もつい先日、クライアントの採用面接に同席しましたが、あまりに完璧なプレゼンだとなぜか「採ろう!」という気が起こらなくなってしまいます。
なぜでしょうか。その答えは「ビジネスは、みんなでつくるものだ」という意識が、応募者にあるかないか、だと思うのです。
ビジネスでも円滑なコミュニケーションをつくるためには、100点満点にしないことが秘訣です。筆者がクライアントにプレゼンするときには、会議資料に「謝罪のチャンス」を仕込んでおきます。資料にあえて「不足」をつくるのです。
「会議に出たからにはなにかひと言、いいたい」という人は少なからずいます。みんなで資料を読んで、少々手を加えて完成というのがいい感じですよね。そもそも会議は発言がなければ盛り上がりません。
クライアント「資料にはないけど、前からいっていた例の件はどうなの?」
筆者「すいません、うっかりしていました。ご指摘ありがとうございます!」
クライアント「僕は、ここはこうするといいと思うんだよ」
筆者「その発想はありませんでした!ぜひとも!!」
このように相手がつっこめる箇所をあえて残しておくのです。
最初から薄味で作っておいた料理を、テーブルで相手に醤油をかけてもらって完成というイメージです。完璧な資料や発言は、味気ないものです。プレゼンの仕方によっては「上から目線」の嫌味な感じになってしまいます。
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