「今、志望校を下げるか悩む」受験生に伝えたい警句 この時期の不安を乗り切れるかで合否が決まる

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「いける大学」より「いきたい大学」を目指すべき理由とは(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第32回は西岡氏が、今の時期のメンタルの保ち方について解説します。
この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

受験生は今の時期がいちばんメンタルを壊しやすい

今年度もいよいよ、受験シーズンが近づいて来ました。大学入学共通テストまで3カ月を切り、多くの受験生たちが不安になりながらも受験勉強を続けています。受験生にとってこの時期が1年の中でどの時期よりも重要です。この3カ月の行動で、受験の合否が決定すると言っても過言ではありません。

なぜ、この時期なのか。それは、この時期が一番、受験生がメンタルを壊しやすい時期だからです。今日は、偏差値35から2浪して東大受験をした僕が、みなさんに受験生のメンタルについてお話ししたいと思います。

「受験勉強は、短距離走ではなくマラソンである。」

というのは、受験業界では古くから語られている説得力のある警句です。受験勉強は長く、1年以上も走り続けなければならないから、一気に勉強をしてしまって息切れを起こす受験生よりも、体力を温存しながらでも少しずつ前に進むことができる受験生のほうが合格しやすい、ということですね。

何を隠そう、この時期の受験生が一番、この「マラソン」において体力切れを起こしやすいのです。このプロセスは『ドラゴン桜』の中で桜木先生がこんなふうに説明しています。

「ドラゴン桜」でメンタルを解説するシーン
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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