すでにご理解されているように、それぞれにメリットもデメリットもあります。その中で、ご自身にとってできることや学べること(=メリット)が、想定されうるデメリットよりも大きいと判断するほうを選べばよいのです。
そしてその中で、自分は何を学び、何を目的とするのかを考え、次にどうつなげるか、そこでの学びをどう今後の展開に活かすかをつねに考え、行動するのがよいでしょう。
もちろん、どっちを取ろうと完璧というわけにはいかないでしょうから、「仕事外での学び」も非常に重要です。
よく「戦略コンサルに行けばこんなことが学べる」とか、「ベンチャーに行けばこんな経験ができる」と言っているヒトがいますが、どんなことを学べて、どんな経験ができるかはそのヒト次第です。
ですから、つねに自分自身で「何が学べて何が学べないのか」を意識して、その場において学びや経験をするとともに、足りない部分を外で補う、ということが大切です。
戦略コンサルもベンチャーもさまざま
もっというと、一言で戦略コンサルとかベンチャーといっても、いろいろな会社があります。そこで何が経験できるかも千差万別なのです。
同じ戦略コンサルといっても、やっていることがすべて同じ、というわけではありませんし、ファームによって得意分野があったり、方法論が異なったり、カルチャーも異なったりするのは当然です。同じベンチャーといっても内容も状態も将来性も千差万別です。
そういった中で自分が何をしたいのか、何を学びたいのかを持っていることが大切であり、その実現のための手段としてどこがよいか、という視点で選ぶことが理想的な考え方です。
したがって、「どっちがよいか」の前に、ご自身の中で双方の選択肢におけるメリットとデメリットを考えましょう。そのうえでもし長期的なキャリア目線をお持ちであればそのゴールに照らし合わせて今何をするべきか、何が優先順位が高いのかを考え、手段として「ベターなほう」を選べばよいのです。
そうすることで、先ほど申し上げた大切な2つの要素である、「自分にあった学び」と「キャリア展開における戦略性」を持てるようになるのです。
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