維新志士を多く育成「吉田松陰」現代にも響く名言 高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などが薫陶を受けた
松陰は獄中においても、書物を読み、学ぶことを怠りませんでした。それは、このような精神が宿っていたからこそだったのです。
牢獄からはいつ出られるかわかりません。環境は劣悪、獄中で死亡してしまう可能性もある。しかし、松陰は学ぶことを止めなかったのです。まさに「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」(『論語』)の精神というべきでしょう。
何でも後回しにする人々への警告
また、松陰はやるべきことをやらずに、何でも後回しにする人々に次のように「警告」しています。
「現在、学問をしている者の中には、自分がまだ年少で先が長いのを頼りにし、何事も後日とか後年とかいって繰り延ばす者がいる。しかし、人間の一生というものは、白い馬が駆け過ぎるのを戸の隙間から見るものというたとえもあるように、はかなく短い。
百年生きたとしても、あっという間である。50歳や70歳にもならず、亡くなる人もいる。また、予測しがたい災難もあろう。そのような中、どうして今なすべきことを後日・後年に延ばし、長命をあてにして、いつまでも心が定まらずにためらっていることができようか」
人生は短い、だからやるべきことはすぐにでもやる。松陰は、今回紹介したような精神を宿していたからこそ、困難にもめげず、さらに飛翔することができたのです。
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