医学生が伝授「成績を上げる」納得の3プロセス 「本質」「反復」「あぶり出し」をしっかり捉えよ

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試験・受験勉強の基本は解き方の背景を理解し、解法をストックすることだといいます(写真:zon/PIXTA)

勉強に対する漠然とした苦手意識を持ったまま、大学受験を迎えてしまう生徒は少なくありません。その結果、「何から手をつければいいかわからない」と感じる人も。しかし、「成績を上げるプロセスは、たった3つに分解できる」と筆者は指摘します。

医学生ユーチューバーでスタディサプリ中学講座の講師でもある、藤白りりさんの書籍『いつも気分よく集中できる「必要なことだけ」勉強法』から一部抜粋・再構成してお届けします。

成績を上げるための3つの基本プロセス

試験・受験勉強の基本は、解き方の背景を理解したうえで解法をストックすることです。

そのための勉強で必要になるのは、次の3つです。

・本質を捉える
・反復して身につける
・できないものをあぶり出し、できるようになる

「本質を捉える」とは、手当たり次第に丸暗記しようとしたりやみくもに繰り返したりするのではなく、「その問題の根底にある知識」についてしっかり考える、ということです。

もう少し具体的にいうと、1つひとつの問題や公式・ルールなどに対して「この問題ではどんな知識が問われているのか」「なぜこの公式が使えるのか」「なぜこの解き方だと上手くいくのか」「何を覚えなければいけないのか」などをしっかり考えてほしいのです。そのうえで、必要なことだけを確実に身につけていきましょう。

「反復して身につける」とは、解法を脳にしっかり定着させることをいいます。「忘却曲線」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、何かを覚えるためには何度も繰り返すことが欠かせません。何度も同じ知識に触れることで脳の記憶部分が刺激され、定着していきます。反復学習をすることで、理解したものが自分の身となり、解法としてストックされていくのです。

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