最近は、スーパーの惣菜のアイテム数が多いためか、「ポテトサラダ」や「ごぼうサラダ」だけでなく「煮魚」や「きんぴらごぼう」「小松菜のおひたし」「切り干し大根」「ひじき煮」「いんげんのごま和え」なども同様に、店内調理ではなく「仕入れ品」をリパックして売るところがあります。
この話を講演会などですると、「そんなものまで仕入れて、リパックしているの?」と驚きの声があります。
消費者は「自分でつくろうと思えばつくれる和食系のもの」ほど、スーパーが「自家製で」、しかも「無添加で」つくっていると思いがちです。
まさか、「小松菜のおひたし」が仕入れ品のリパックで、しかも結構な種類の添加物が使われているとは思わないのだと思います。
そしてもうひとつ、これは市販の惣菜全般に対してですが、私が思う「大きな盲点」があります。
私が講演会などで添加物の話をすると、みなさんよく「自分は添加物の多いカップ麺は食べません」など「加工食品」をやり玉にあげがちですが、じつは「加工食品」より「惣菜」からとる添加物のほうが多い場合も少なくないのです。
もちろん人によりますが、カップ麺やハム・ソーセージなどの加工食品は「体に悪そうだから」と意識して避けていても、スーパーなどの惣菜は「平気で」買っている人は少なくないと思います。
「今週、『加工食品』と『出来合いの惣菜やお弁当』のどちらを多く食べましたか?」と聞かれたとき、みなさんはどう答えるでしょうか。
「加工食品」以上に、たくさん添加物を摂取することも
当然、「スーパーの惣菜」には、店内調理のものを除けば「アウトパックの惣菜」だろうと「リパックの惣菜」だろうと、添加物はやはり使われます。
リパックに使われる「真空パック惣菜」は空気を抜いて「加熱殺菌」しますから、本来は保存料は不要なのですが、流通の問題と「開封後にリパックされる」ことを想定して、日持ちを良くするための添加物が使われることがあるのです。
「じつは『惣菜』を通して、『加工食品』以上に添加物を摂取してしまっている」、それも「惣菜の大きな盲点」だと私は考えています。
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