「ドイツ人は断捨離をしない」それでも家が片付いているのは、日本人とは物に対する考え方がまったく違うから

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(写真:パームツリー)
多くのドイツ人の家がすっきり片付いているのは、日本人と物に対する考え方がまったく違うからのようです。それはプレゼントやお土産物の渡し方にも表れています。本稿では、『ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる』より一部抜粋のうえ、日本人が参考になるドイツの習慣をご紹介します。

物を捨てる以前に物を買わない

ドイツ人の家を訪れた日本人から「何故あんなに片付いているのですか?」と聞かれることがあります。確かに私がお邪魔するドイツ人の家も、モデルルームみたいにきれいで、日本のように「人をもてなす応接間やリビングだけをきれいにして、残りの部屋は物であふれている」という家は滅多にありません。

これにはドイツと日本の「住宅事情」も関係しています。ドイツの住宅は平均して日本よりも広めです。さらに一軒家には地下室(ケラー Keller)があるので、「普段使わない物を目につくスペースに置かなくて済む」という点は大きいと思います。集合住宅の場合も、全体の地下室に、日本で言うトランクルームのスペースが設けられています。

さらにドイツでは「人を家にあげ、“お家ツアー”をする文化」があります。来客に「これが書斎で、これが子ども部屋で、これが寝室で」と部屋を一つずつ案内するのが礼儀であり、昔からの習慣なのです。したがって必然的に「きれいな家」が保たれるというわけです。

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