果汁2%なのに「メロンジュース」と思ってしまう理由
先般、キリンビバレッジのメロン味のミックスジュースが景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁から再発防止などを求める措置命令が出されたというニュースが話題となりました。
問題となったのは「トロピカーナ100%まるごと果実感メロンテイスト」で、原材料のほとんどがメロン果汁であるかのようなパッケージ表示をしていたにもかかわらず、実際に使われているメロン果汁はわずか2%だったというものです(現在はパッケージのデザイン、名称を修正して販売)。
このジュースを実際に飲んだ人の話を聞くと「ちゃんとメロンの味がした」「メロンそのものを飲んでいるようで、とてもおいしかった」という感想でした。
私も試飲しましたが、確かに「メロンの味だな」
おそらく多くの方が「メロン(だけで作られた)ジュース」と信じて飲んでいたのではないかと思います。
逆に、そうでなければ、さすがにメーカー側も提供できないはずです。「メロンジュースだと思って買ったけど、ぶどう味だった!」「メロンの味が全然しなかった!」では、景品表示法違反以前の問題として、クレームがたくさん出てしまうからです。
しかし私は何も、ここで改めてメーカー側の販売姿勢を糾弾したいわけではありません。
私が指摘したいのは、なぜ「メロン果汁2%」だったものが「メロン味のジュース」に思えてしまうのかという、その「裏側」「カラクリ」です。
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