その安部氏が、『食品の裏側』を発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、この度『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』を上梓した。15年のあいだに書きためた膨大なレシピノートの中から、たった5つの「魔法の調味料」さえ作れば、簡単に時短に作れるレシピを厳選した1冊だ。同書は発売後、たちまち6刷5万部のベストセラーとなり、各メディアで取り上げられるなど、話題となっている。
「『ABEMA Prime』チャンネルAbema/news」(9月8日放送)にも出演した安部氏が「『何でもレンチン』レシピへの違和感と5つの欠点」について語る。
「安部ごはん」にはない「2つのレシピ」
私たちが日々食べる食品に「どれだけの食品添加物が使われているか」、そして「それがいかに日本の食文化を侵食しているか」について訴えた『食品の裏側』が70万部のベストセラーになってから15年。
全国各地で講演会をするたびに何百回、何千回と聞かれた、「では、何を食べればいいのですか」という質問にお答えする形で生まれたのが、「安部ごはん」です。
おかげさまで発売後早くも6刷5万部を突破、各メディアでも取り上げられるなど好評価をいただき、心からありがたく思っています。
「安部ごはん」がほかのレシピ本と大きく違う点が2つあります。
1つは「めんつゆ」「だしの素」「コンソメの素」を使わないこと。これについては「『めんつゆばかり使うレシピ』に潜む3大深刻問題」や「『日本人の舌を壊す』黄金トリオのヤバい正体」に書いたとおりです。
もう1つは「電子レンジを使わない」、つまり「レンチン調理のレシピ」がないという点です。
昨今の人気料理家が、本やSNSで掲載しているレシピは「レンチン」が花盛りです。「材料と調味料を入れてレンチン10分で煮物が出来上がり」「先に焦げ目をつけて後はレンジにお任せでハンバーグが完成」などなど、見るからに手軽そうです。
しかし「安部ごはん」が電子レンジを調理に使わないのはなぜか。それは「レンチン調理」をすると、おいしくないものが大半だから。これに尽きます。
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