「勉強する時間がない」と嘆く人がわかってない事 「まとまった時間ができたら」では一向に進まない

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「勉強時間を増やす」とは、言い換えると「勉強以外の時間を減らす」ことです。やるべき勉強があるのなら、「スキマ時間は勉強に充てる」と決め、「緊急性や重要性のないこと」「勉強とは関係のないこと」「インプットする必要のないもの」「成績アップにつながらないこと」に使う時間を減らすといいでしょう。

細切れのほうが、むしろ効率が良い!?

「そうはいっても、スキマ時間の勉強では効率が悪い」

と考える方もいるかもしれません。

たしかに、大学入試や資格試験など、習得すべき内容にボリュームがある場合には、ある程度まとまった時間を確保することも必要でしょう。

しかし実は、「物覚えが悪い人は覚えられるコツをわかってない」(9月23日配信)でも解説したように、スキマ時間の活用が脳のしくみに合っているのは間違いありません。

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それはいったい、どういうことでしょうか。

「脳は、最初に学んだことと最後に学んだことを記憶に残しやすい」という性質があります。「初頭効果」と「親近効果」といわれる2つの効果です。この前提で、スキマ時間の学習を考えてみましょう。

たとえば、数分間の電車の待ち時間を、重要単語を覚える時間に充てたとします。たった数分ですが、このときも「初頭効果」と「親近効果」が働きます。つまり、学習の時間を細かくとった分だけ、「初頭効果」と「親近効果」の働く回数が増えるということです。スキマ時間の学習は、この脳のしくみを最大限に活用したものといえるでしょう。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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