能力より風土「若手が育つ組織」を作る簡単3秘訣 「挑戦できる組織風土」が、成長する会社にある

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日本で一番売れているアイスキャンデイ「ガリガリ君」で有名な赤城乳業は、20代、30代の若手社員が大活躍する会社である。ユニークな商品開発だけでなく、営業、生産、管理部門などあらゆる部署で若手社員がノビノビと仕事をし、成果を生み出している。

同社は、「何でも自由に言える」自由闊達な組織風土を育んできたことに加えて、若手社員に「思い切りまかせる」ことがその秘訣である。

【1】思い切り「まかせられる」土壌をつくる

たとえば、数年前、入社4年目の開発担当者と入社6年目の製造担当者、20代のコンビがペアを組んで商品化させた「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」(通称コンポタ)は、発売3日にして販売休止となるほどの大ヒットとなった。

ほかの会社であれば間違いなく「暴走」と言われるほど突っ走り、その若い感性を活かしたヒット商品づくりを成功させたのだ。

この会社では、1人ひとりの裁量権がとても大きい。たとえ新入社員だろうが、まとまった大きな仕事をいきなりまかされる。普通の会社なら、課長や係長が担当するような仕事を、入社数年目の若手社員が進めている。

若いうちから大きな責任を与え、思い切りまかせる。社内では「放置プレイ」と呼ばれるほど、まかせたら余計な口出しはしない。

いい意味で「限界まで挑戦させる」ことを重視

もちろん、これは無責任に「放置」しているわけではない。

ギリギリまで追い込み、本人が支援や協力を頼んできたときには、もちろん助ける。先述の若手2人による開発の際にも、2人の手に余る状況に陥ったときには、2人は「大騒ぎ」して、いろいろな人たちを巻き込み、乗り越えた

仕事はまかされているが、それは「ひとりで何でもしろ」ということではない

「個の限界を知ることこそが、真の責任である」ことを体感させる。限界まで挑戦させたうえで助ける。それが「人づくりの極意」なのである。

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