リモートワーク「負の側面」、今すぐ解消する4秘訣 「社員が孤立…」「成長しにくい…」御社はOK?

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リモートワークがもたらす「負の側面」について、4つの解消法をご紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
目には見えない「カルチャー」という資産をいかに豊かで魅力的なものにできるかが、日本企業の未来を決めると言っても過言ではない。そのためには、カルチャーを経営のど真ん中に据えなければならない――。
『現場力を鍛える』『見える化』など数多くの著作があり、経営コンサルタントとして100社を超える経営に関与してきた遠藤功氏は、「私たちがいまコントロールできることは、経営者と社員が一丸となり、健全で良質なカルチャーを手に入れることである」という。
このたび、組織の「土壌」である「カルチャー」を真正面から解説し、「組織を変える」「組織を劇的に強くする」方法を1冊にまとめた『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える 「現場からの風土改革」で組織を再生させる処方箋』が発売され、発売後たちまち大増刷するなど、話題を呼んでいる。
その遠藤氏が「リモートワークがもたらす『負の側面』4つの解消法」について解説する。

働き方の基本は、リアル+リモートの「ハイブリッド型」

私は30年以上にわたる「経営コンサルタント」のキャリアの中で、4社の外資系ファームで仕事をし、そのうち3社ではパートナー(共同経営者)としてその役割を担ってきた。100社以上の会社と濃密なお付き合いをし、ここ10年近くは複数の会社の社外取締役、社外顧問としても経営に関与している。

『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える 「現場からの風土改革」で組織を再生させる処方箋』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

会社組織が成長していくには、健全で良質な「土壌(カルチャー)」が必要だ。そして、その健全で良質な「土壌」をつくるには、「組織風土(整地化)」「組織文化(肥沃化)」という2つの要素が必要である。

これからはリモートワークの時代を迎えつつあるが、あくまでも「リアル」と「リモート」を組み合わせる「ハイブリッド型の働き方」が基本となる。

GAFAMなどが近年強調しているのは「belonging」、日本語にすると「帰属意識」の重要性である。

欧米企業は一般的には個人主義の会社のように思われているが、実は会社への「忠誠心」や「仲間意識」というものをとても大切にしている。それが社員たちの「誇り」や「働く意欲」につながることを知っているからだ。

だから、彼らも効率性一辺倒の「完全リモート」に移行するつもりはない

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