最後は「経験値の高い人と低い人を組んで『自己管理力』を育てる」ことである。
リモートワークの問題点のひとつに「人の分断」がある。経験豊富で自己管理ができる人はリモートワーク、経験値が少なく、自己管理力が不十分で独り立ちできていない人はオフィスワークと、「人の分断」が起きる。
「人の分断」が起きてしまうと、自己管理が不十分な人の面倒を見てくれる人が身近にいないということになってしまう。
しかし、だからといって、リモートワークでも十分に仕事ができる人までオフィスに来るようになってしまったのでは、本末転倒である。そこで重要になるのが「コーチング」である。
経験値の高い人と低い人を「ペア」で組ませ、必要に応じてタイムリーにコーチングを提供し、人をケアする仕組みが不可欠である。コーチングはオンラインでも十分に可能だ。逆に、対面よりも本音を言いやすく、気楽に相談できるというメリットもある。
年次の近い先輩社員が、在宅勤務のちょっとしたコツや働き方のヒントをタイムリーに伝授したり、若手社員の心理面に寄り添ったりすることができれば、リモートワークのストレスも軽減できる。若手社員も、先輩社員から伝授されたことを身につけ、自己管理力も育っていく。
「対面」のやりとりがあるから「非対面」が機能する
冒頭でも触れたが、リモートワークの時代になっても、あくまでも「リアル」と「リモート」の「ハイブリッド型の働き方」が基本である。
オフライン(対面)でのやりとりがあるからこそ、日常のオンライン(非対面)が機能することを肝に銘じなければならない。そうすることで、リモートワークでも「健全なカルチャー」を醸成することができる。
ぜひ、「リアル」と「リモート」の「ハイブリッド型の働き方」を身につけて、「新しいカルチャー」を育てていってほしい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら