「完全リモート」になると、かえって仕事の質や効率性に悪い影響を与えることを彼らは理解している。「ハイブリッド型の働き方」に移行しても、健全で良質な「土壌(カルチャー)」を創造することは可能だ。
そのためには、これまで以上に社員の「感情」に配慮した仕組みと運用が大切となってくる。さらに、リモートワークがもたらす「負の側面」を解消することも重要だ。
では、リモートワークがもたらす「負の側面」を解消する方法とはどのようなものだろうか。ここでは、多数あるなかから主な4つを紹介しよう。
毎日顔を合わせることで「心理的ハードル」を下げる
1つめは、「毎日顔を見せて話して『孤独感』をなくす」ことである。
就職活動の面接から内定式、入社式、入社後研修に至るまで、ほぼすべてがオンラインで実施されている。
配属後の慣れない仕事も最初からリモートワークであり、気軽に上司や先輩に相談できない。また、地方から都会に出てきた新入社員はワンルームマンションなどに1人暮らしの人も多く、ほかの年代に比べて人との接触が圧倒的に少ない。
管理職は、たとえリモートワークがメインであっても、毎日オンラインで部下と顔を合わせることを怠ってはならない。これは「部下を管理する」ことが目的ではない。たとえ短い時間であっても、毎日顔を合わせ、関係性を確認することによって「心理的ハードルを下げる」ことが目的である。
「心理的ハードル」を下げることで話しやすくなり、「孤独感」もなくなっていく。毎日、「顔を合わせる」ことは大事である。
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