日経平均は「アメリカ・イラン戦争ショック」となるのか?23日以降の日本株にまったく弱気になる必要がない理由

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「イランへの攻撃は成功」と強調するトランプ大統領。23日以降の市場はどう動くのか(写真:ブルームバーグ)

「イランへの攻撃に踏み切るかどうか、2週間以内に決める」と表明していたアメリカのドナルド・トランプ大統領。「戦争をしていない大統領」と言われるのが自慢で、「ノーベル平和賞を狙っている」とも言われていたトランプ大統領が、アメリカとしてイランへ先制攻撃を仕掛けるとは予想していなかった。

本日23日はおそらくショック安が避けられず、傍観せざるをえない。だが、ここは非常に重要な局面だ。まずは直近の日経平均株価の動きからみてみよう。

20日までの日本株は「中東緊迫化」でも上値追いムード

まず、日経平均は先々週末13日(金)の3万8000円割れで、チャートの形としては「三尊天井」(中央の阿弥陀如来と両脇の菩薩からなる三尊の姿に似ていることから命名。別名トリプルトップとも言われ、相場下落のサインとされる)となるリスクが生じた。

だが、17日(火)の3万8536円が阿弥陀如来の位置に当たる5月29日の3万8432円を上回ったことで「三尊天井」は回避され、18日(水)の「陽線丸坊主」で上値追い体勢に入った。

この18日は、中東情勢の緊迫化でせっかくできた上値追いの形が壊れるかとも思われたが、ふたを開けるとまったく逆で「寄り付きがこの日の安値、引けの3万8885円がこの日の高値」と、いわゆる「陽線」丸坊主で、さらに強いチャートの形となったわけだ。

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