話し方で「損する人得する人」の意外と侮れない差 やたらと質問して相手を困らせていませんか?

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人が親しくなっていく過程では、適度に質問をしながらお互いを知ることは大切でしょう。ただ、それは「ちゃんと相手の話を聞いている」ことが前提です。

そうでないと、

「実は、サーフィンが趣味なんです」
「どこでやっているんですか?」
「近くの○○海岸が多いですね」
「どなたと一緒に?」
「高校時代の友人が上手なので、教わっています」
「ご友人は前からやってたんですか?」

などと、会話が単なる「質疑応答」になってしまいます。私も若いころ、知人の女性から「尋問みたい……」と言われたことがあります。いやはや未熟でした……。

質問っぽくなく質問する簡単テクニック

「聞く」といっても、英語で言う「ask(たずねる)」ではなく「listen(聴く)」の姿勢が必要なのです。

「実は、サーフィンが趣味なんです」
 「ああ、サーフィンですか。いいですね」
 「最近、高校時代の友だちに誘われて始めたんですけどね。そいつはもう十年以上やっていて、大会にもときどき出るくらいの腕前なんですよ」

話し方で損する人得する人 (ディスカヴァー携書)
『話し方で損する人得する人』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

こんなふうに、自然と話が深まっていくのが得するコミュニケーションです。

相手のペースで、相手の話を聞くことに集中するよう心がけましょう。どうしても聞きたいことがあったら「ちょっとひとつ、聞いてもいいですか?」「さえぎってしまってすみませんが……」とことわってからたずねるようにすると好印象です。

また、質問っぽくなく質問をするテクニックとして「相手の言葉を繰り返して、語尾を上げる」という方法があります。

「サーフィンが趣味なんです」「サーフィン?」「そう、千葉のほうでやってるんですけどね」と言うと、スムーズに会話が進みます。「質問に見せない質問」で相手を警戒させることなく、話を続けることができれば、それは「得」な話し方なのです。

【得ポイント】相手のペースで話させてあげると会話が続く
五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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