話し方で「損する人得する人」の意外と侮れない差 やたらと質問して相手を困らせていませんか?

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得するのは「要するに」などと要約はせずに、ひたすらぜんぶ聞くことです。

悩みを抱えている人の多くは、スピーディに解決策を提案してほしいと思っているわけではありません。まずは聞いてもらい、共感してほしいのです。「大変だったね」と気持ちに寄り添ってほしいわけです。

そこで、まずは意識して「そうなんだ」「そうですよね」「大変でしたね」といった共感の言葉を増やしてみましょう。「私はあなたの話を聞いていますよ」というメッセージが伝わることが、なによりも大切なのです。

話を「まとめる」方向に持っていくのではなく、逆に「広げる」「続ける」方向に持っていくことも「得」な話し方です。

「義母が子どもに会いたがって週末によく家に来るんですけどね……。『迷惑です』とも言えないし、困ってしまって……」

「困っちゃいますよね。姑さん相手だと、つい遠慮しちゃうし……」

「そうなんです、そうなんです! それで……」

このように、相手がさらに話しやすいように誘導してあげる。すると相手は「聞いてくれている」と安心感を抱き、あなたへの信頼はアップするでしょう。

PTAの集まりで時間をオーバーしながら話しまくるおかあさんたち、講演会の質問コーナーでいつまでもマイクを離さないおじさんたち。

人はみな、話を聞いてほしいのです。そのときあなたが聞き上手になることができれば、きっと「得」をするはずです。

【得ポイント】話を最後まで聞いてあげると、印象アップ

やたらと質問してしまうと相手が疲れる

●損する人=すぐに質問をはさんで話の腰を折る→悪印象度67%
●得する人=相手の話をすべて聞いてから質問する→好印象度88%

「聞く姿勢が大切」とお伝えしましたが、一方でやたらと質問をしてしまう人は、相手を疲れさせます。

「実は、夫が浮気してたことがわかって……」と相手が相談を始めると、「えっ、いつから?」とすかさず質問。相手が「それがね、実はちょっと前からおかしいとは……」と答えると、「相手はどんな人なの?」と立て続けに質問。さらに、「会社の同僚らしいんだけど……」という答えに対しても「その人って何歳くらい?」……。

このように、やたらと質問をぶつけて相手の話を中断させるのは、実に「損」な話し方です。

「質問をするのは話を熱心に聞いている証拠」と思うかもしれません。

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