「屋外で走る」が現代人のストレス解消になる理由 ジャンプ運動で「幸せホルモン」が活性化される

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学生時代の運動部活動中のミスで「罰走」として無理やり走らされた経験や、得意でもないマラソン大会でつらくなって歩いて先生に怒られた経験などがトラウマとして残っているのです。

一方で走ることが好きな人たちには、「つらい」だけではない理由や目的があります。

実際、ランニング好きの人は走ることが楽しくて気持ちがいいと考えています。

たとえば、走りながら季節や自然を感じられる楽しさ、風を切って走る爽快感、仲間と一緒におしゃべりをしながら走るお遊び感、体のなかから汗を絞りだせるようなスッキリ感、体がシャキッとして軽くなる感覚、1つのことをやり終えた達成感など、ランニングに魅せられた人たちが感じることはたくさんあります。

人はなぜ走るのか、上位4つは?

それだけではありません。

ここに月刊『ランナーズ』を出版するアールビーズ社から2014年に発表された日米それぞれのランナーがもつランニングに対するモチベーション上位4つを比較した興味深いデータがあります。

■ランナーが走るモチベーション(日本)
1、健康のため
2、楽しいから
3、レース出場に向けて
4、体型維持のため

■ランナーが走るモチベーション(アメリカ)
1、体型維持のため
2、健康のため
3、ストレス解消のため
4、楽しいから

日米両方にある「体型維持のため」や「健康のため」は、“カラダ”のために走っている努力を感じます。また、日本人ランナー3位の「レース出場に向けて」はイベントとしての東京マラソンの影響が大きいでしょう。

また、「楽しいから」が日本2位、アメリカでは4位にランクインしています。ランニングが日常習慣になっている市民ランナーに義務感はありません。前述のような楽しさや気持ちよさを求めて走っていることがデータにも現れています。

注目して欲しいのは、アメリカ人のモチベーション3位にある「ストレス解消のため」に走っていることです。つまり、ランニングが“ココロ”に少なからず影響を与えているという効果なのです。

誰でもさまざまなストレスを抱えながら生きています。

IT業務が中心となった現代社会では、仕事の大部分がデスクワークになります。いすに座る時間が長くなればなるほど運動不足になるのは当然のことですが、無機的なパソコンモニターを見続ける作業の連続から、知らず知らずのうちにストレスが溜まります。

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