「屋外で走る」が現代人のストレス解消になる理由 ジャンプ運動で「幸せホルモン」が活性化される

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ジャンプ運動? 勘のいい読者はもうお気づきだと思います。

そう、ランニングは片足ジャンプの連続です。腕を振り、骨盤から脚を交互に出してジャンプを繰り返しながら身体を前に運ぶのがランニングです。つまり、屋外でのランニングはセロトニンを活性化させるために必要な2つの大切な要素を満たしているのです。

ジャンプの連続という意味では、少し激しいダンスも同じです。音楽のリズムに合わせてジャンプしながら体を上下にゆするダンス(踊り)は世界中のあらゆる場所(特にアフリカ大陸)で見られます。太古の昔から幸せを感じたい人間の本能なのでしょう。

走っていると頭もスッキリ

自然豊かな公園でランニングをしていると、季節の移り変わりに気づき、気持ちよさを感じます。走り続けて筋肉が温まってくると身体が軽くなります。そして、走る前まで複雑に考えていたことが整理され、頭の中がシンプルになります。

ついイラっとしたことも「ささいなこと」だと気にしなくなります。ずっと解決しなかった問題も、絡んだ糸が解けるように新たな解決策が浮かびます。机上では思いもつかなかった新しいアイデアが次々と生みだされます。そして、いつの間にかストレスがなくなっていることに気づきます。ストレスを感じていたことさえ忘れてしまうのです。

ランニングによるセロトニン効果は疲れた“ココロ”をリセットし、人生を変えてしまうほどの力があります。本連載では決して「ただつらい」だけではないランニングの魅力を読者のみなさんに伝えていきたいと思います。

金 哲彦 プロランニングコーチ

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きん てつひこ / Tetsuhiko Kin

早稲田大学在学中4年連続で箱根駅伝5区(山登り)を走る。卒業後、リクルートランニングクラブの選手を経て、後にコーチ・監督に就任。有森裕子、鈴木博美、志水見千子、高橋尚子らオリンピック選手を指導。現在は市民ランナーからオリンピックランナーまで幅広く指導する、NHK BS1『ランスマ倶楽部』でお馴染みの プロ・ランニングコーチ。テレビやラジオの駅伝・マラソン中継の解説者としても活躍、東京オリンピックや世界陸上オレゴン大会でも陸上競技の解説を担当した。ランニングに関する著書は多数。

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