「体が硬い人」が知らないストレッチの常識

「思い込み」から抜け出すことから始めよう

歳をとっても、ストレッチの仕方次第で柔軟性は保てます(写真: studio-sonic/PIXTA)
「体が硬くなる原因は加齢」と思っている人は多く、「歳をとるごとに腕が上がらなくなる」「脚が突っ張って困る」など、諦めにも似た嘆きを耳にします。歳をとっただけで体が硬くなるなら、すべての人のすべての筋肉が年々硬くなるはずですが、体の柔らかい高齢者は大勢います。
体が硬いまま何も手を打たずにいれば肩や首、背中のこりといった不調を抱えやすくなりますし、体がうまく動かないことで思わぬケガをしかねません。青山学院大学駅伝チームや数多くのオリンピック選手などの指導実績を持つ筆者が『世界一伸びるストレッチ』にまとめた、体の硬い人が陥りがちな思い込みを一部公開します。

体の柔軟性はいつからでも改善できる

「体が硬いのは生まれつきだから、ストレッチなんて意味ないよ」。

このように最初から諦めてしまう人がいます。本当にそうでしょうか。もちろん、骨の形状や関節の構造といった遺伝的要因で可動域の狭い人はいます。しかし柔軟性をつくる要素はそれだけでなく、運動経験やケガの有無、生活習慣などでも差がつきます。

例えば幼少期からバレエのレッスンを継続している人は、股関節の柔軟性が生涯高くなる傾向にあり、運動習慣のない人は関節の柔軟性が低下する傾向にあります。つまり硬いのは、活動量が低下し「関節可動域が狭くてもできる小さな動作」ばかりを積み重ねた結果ということです。

ストレッチを習慣化できた人は、カチカチに硬くなった体でも氷を溶かすかのようにジワジワや柔らかくなっていくという、目に見える成果が現れます。逆に生まれつき可動域の広い関節と柔軟な筋肉があっても、積極的に体を動かさずほぐさない人は硬くなる傾向にあります。

ストレッチには硬く縮んだ筋肉の柔軟性を取り戻す作用があり、一説には、筋肉の緊張を緩和させる薬物療法よりも効果的とまで言われています。継続すれば必ず、それこそ80代の高齢者でも柔軟性は保たれ、さらにや柔らかくもなれるでしょう。

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