中断されて集中が途切れやすい人の対処
中断されて集中が途切れやすい人は、作業が乗ってきたところで自ら区切り、席を立って10秒歩いて席に戻ることで、集中力を鍛えることができます。
やっていることを忘れてしまうのでは、と思われるかもしれませんが、心配はいりません。自ら作業を区切る場合は、一旦脳内に作業内容がストックされます。
席を立って歩くと、ストックされた情報と脳内にある情報が照合されるので、席に戻ったときには、すんなり続きの作業ができますし、違った角度からその作業を眺めてさらに質を高めることもできます。
作業を始めると、代謝率を上げるアドレナリンが上昇します。作業中に疲労してくると、ノルアドレナリンが上昇し、低下していく集中をなんとか維持しようとします。ここで声をかけられると、応答するために代謝率を上げなければならなくなり負担がかかります。
この負担は、グリア細胞の炎症反応によるもので、この炎症を抑えるために、コルチゾールというホルモンが上昇します。このコルチゾールが増えたタイミングで、私たちは「めんどくさい」と感じます。
原因は、声をかけられたこと自体ではなく、その前にノルアドレナリンが上昇した状態がつくられたことです。そこで、普段から作業を細かく区切り席を立ってみましょう。
ノルアドレナリンが上昇する場面をつくらなければ、声をかけられても「めんどくさい」と感じなくなります。
●キーワード グリア細胞
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