とにかく「家事」がめんどうで進まないときの対処 掃除がめんどうなら「10分間しか掃除しない」

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
やらなければならないけど、「めんどくさい」というときの対処法をご紹介します(写真:PanKR/PIXTA)
だれしも、仕事、家事、運動など、日常生活で「めんどくさい」と感じる場面があるのではないでしょうか。なかなかやる気が出ずに、仕事が進まない、家が片付かない、運動が続かない……など、「めんどくさい」によってだらだらしてしまう人は多いでしょう。しかし、作業療法士の菅原洋平氏は「めんどくさい」は消せると言います。
「めんどくさい」が消える脳の使い方』では、医療現場で実証された、科学的に「めんどくさい」を消すコツを紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋し、家の中での「めんどくさい」の対処法をご紹介します。

掃除がめんどくさい!

とにかく掃除がめんどくさいなら「10 分間しか掃除しない」

10分間の掃除時間をつくってみましょう。ルールは1つだけ。どれだけ掃除がはかどっても、10分以上やらないことです。

風呂場の浴槽をできるだけきれいにしようとしたら10分経過していた場合と、10分間は浴槽を掃除すると決めた場合、前者は掃除量やスピードという尺度で作業を評価し、素早くたくさんできた場合は大きな達成感を得られます。

後者は、達成感というより安堵感に近いもの。掃除の進捗はどうあれ、10分間は拘束されます。その拘束から解かれると「今日も10分できた」と安心できます。

作業の量やスピードを重視するのは、交感神経系を前面に出した設定です。高いエネルギーが発揮されますが、消耗が激しく長続きしません。エネルギーがなくなると、「めんどくさい」が発生します。

時間が拘束される、言い方を変えると終了する未来が保障されるのは、腹側迷走神経系を前面に出した設定です。安全が保障されているので、エネルギーは最適化されます。「めんどくさい」は発生しません。

次ページ自分の作業の評価軸に量や出来栄えを含めると…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事