誰しも、仕事、家事、運動など、日常生活で「めんどくさい」と感じる場面があるのではないでしょうか。なかなかやる気が出ずに、仕事が進まない、家が片づかない、運動が続かない……など、「めんどくさい」によってだらだらしてしまう人は多いでしょう。しかし、作業療法士の菅原洋平氏は「めんどくさい」は消せると言います。
同氏の新著『「めんどくさい」が消える脳の使い方』では、医療現場で実証された、科学的に「めんどくさい」を消すコツを紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
「めんどくさい沼」から抜けられない2つの理由
めんどくささを消すときに、私たちがつまずきやすいポイントと、そのつまずきを解消する手段があります。まずは、つまずきやすい2つのポイントを見ていきましょう。
① 誰かに怒られないかを気にする
② めんどくさいと感じたときに、とる行動が決まっている
② めんどくさいと感じたときに、とる行動が決まっている
① 誰かに怒られないかを気にする
めんどくさがりで悩む人のお話を伺うと、皆さん同じことで悩んでいます。それは、罪悪感。めんどくさいと感じている自分を責めてしまうことです。
ある日の外来で、相談に来られた人に「めんどくさいと感じるとき、どんなことを考えていますか?」と聞いてみると、
「『また散らかして! ちゃんと片づけなさい!』『まだやってないの? やる気がないならやめちゃいなさい!』と言われている気分になって、やっぱり自分は何もできないんだ、できない自分がいけないんだと、罪悪感を感じます」とお話ししてくれました。
誰かそんな言葉をかけてくる人がいるのか、というと、そんな人が実際にいるわけではない、ということです。
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