「イマドキの部下」の扱いに悩む上司に欠けた視点 SNS世代は常に高い頻度の反応を求めている

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部下マネジメントに関して悩む上司やリーダーが見落としていることとは(写真:kouta/PIXTA)
「部下が成長しない」「部下とコミュニケーションが成り立たない」「部下がいうことを聞かない」――。
テレワークの浸透などで対面で仕事をする機会が少なくなったこともあり、昨今、部下マネジメントに関して悩む上司やリーダーの声は後を絶ちません。
国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わるポジティブフィードバック』の著者、ヴィランティ牧野祝子さんは次のようにいいます。
「部下指導において何よりも大事なこと。それは、部下に『見ているよ』『認めているよ』と伝えることです」
自分の頑張り、行動を認められてうれしくない人はいません。認められたら、その思いに応えようとするのが人間です。そんな人間の性質を使って部下とコミュニケーションを取れば、相手がポジティブに動くようになるのだというのです。
相手をポジティブにするこうしたフィードバックが、「ポジティブフィードバック」です。その方法とコツについて、ご紹介しましょう。

ミレニアル世代は瞬時のフィードバックを求めている

日本では、これまでビジネスパーソンの中心であった団塊の世代が引退し、就業者人口の多くは、ミレニアル世代(1980〜1995年生まれ)へとシフトしつつあります。

若い頃からSNSを活用してきた環境で育ってきた彼らは、「いいね」や瞬時のコメント、スタンプなどで、つねに「フィードバック」を受けるのが当たり前です。

『最高の仕事ができる幸せな職場』(日経BP)の著者である社会心理学者、ロン・フリードマンは、「オンラインで瞬時に反応を確認でき、満足感を得ることに慣れている彼らは、無意識のうちに職場でも高い頻度のフィードバックを求めている」と述べています。

また、米ギャラップ社の調査によると、時代の流れに合わせて、仕事における価値観に明らかな変化が起きていることがわかります。

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