リーダーとしては、「この部下はもう大丈夫」だと判断して、細かく言わずに見守っているつもりでも、部下としては「見放された」「期待されていないから声をかけてもらえないんだ」などと考え、その不安から、仕事に集中できなくなってしまいます。
一方、自分の行動に対して「いいね」と認めてもらえ続けると、そのことに勇気をもらい、励まされ、「頑張ろう」とポジティブに動くようになります。
部下がある程度成長したら、ただ見守るのではなく、組織には必ず計画や方針がありますので、上司は、部下にビジョンの方向性を示し、ワクワクする目標を与え、メンバーそれぞれの強みが活かされるタスクをアサインしたら、後は部下からの提案に対し、「それ、いいね。やってみて!」と、背中を押すポジティブフィードバックを行うだけでOKです。
「その提案、いいね。費用面は了解。やってみて」
「それいいね、任せるよ。でも、他部署から質問が来たり、相談したいことがあったら、いつでも声かけてね」
部下にとって、自分を認めてくれ、受け入れてくれる上司からの言葉は心強いもの。何がよいのかがわかるようにポジティブフィードバックをしたら、後は信じて任せるのみ。
上司の仕事はポジティブフィードバックが9割といっていいでしょう。
ポジティブフィードバックの注意点
ポジティブフィードバックを行ううえで、まず忘れないでいただきたいことがあります。それは、結果が出ている部下も、まだ出ていない部下も、また叱りたくなる部下にも日々、行うということです。
ポジティブフィードバックの土台にあるのは、「承認」です。特に、以下の4つの「承認」が基軸となります。
2 相手が行った行為(まだ結果が出ていないものも含む)に対しての承認【行為承認】
3 相手の存在を承認し、大切に扱う【存在承認】
4 将来(未来)の可能性について信じ、期待し、それを肯定的に応援する【可能性承認】
無料会員登録はこちら
ログインはこちら