新型ステップワゴン、HVとガソリン車の確かな差 静寂性を優先するか、キビキビとした走りか

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テストコース「栃木プルービンググラウンド」で行われた試乗会の様子(東洋経済オンライン編集部撮影)
テストコース「栃木プルービンググラウンド」で行われた試乗会の様子(東洋経済オンライン編集部撮影)

なお、2列目や3列目シートの使い勝手や快適性などについては、以前ホンダのテストコース「栃木プルービンググラウンド」において、市街地を想定したコースを試乗したときにお伝えしたので、そちらを参考にしていただきたい。

過去記事:価格299万円~、新型ステップワゴンに漂う安心感

新型ステップワゴンの概要

ステップワゴン エアーの外観(東洋経済オンライン編集部撮影)
ステップワゴン エアーの外観(東洋経済オンライン編集部撮影)

新型のラインナップは、クリーンなイメージやシンプルさを追求した新グレード「ステップワゴン エアー(以下、エアー)」、高級感を演出した「ステップワゴン スパーダ(以下、スパーダ)」の2グレード展開だ。さらにスパーダには、上級グレードの「ステップワゴン スパーダ プレミアムライン(以下、プレミアムライン)」も用意する。パワートレインには、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」搭載車とガソリン車を設定するが、今回はそれら両方に乗ることができた(いずれも7名乗り仕様)。

ステップワゴン スパーダの外観(東洋経済オンライン編集部撮影)
ステップワゴン スパーダの外観(東洋経済オンライン編集部撮影)

とくに新型のe:HEV車は、エンジンやモーター制御のアップデート、車体剛性の向上などにより、走行中の静粛性を向上させたことや、ゆとりある走りに磨きがかかっているという。また、ガソリン車では、アクセルレスポンスの向上などで、より爽快な走りを実現するというが、はたして実力のほどはいかがだろうか。

エアーe:HEVのコクピット

ステップワゴン エアーのインテリア(東洋経済オンライン編集部撮影)
ステップワゴン エアーのインテリア(東洋経済オンライン編集部撮影)

今回、試乗したのは、横浜みなとみらい周辺の市街地や首都高速道路などを使ったコースだ。まずはハイブリッド車のエアーe:HEVに乗ってみた。ちなみにハイブリッド車の駆動方式は2WD(FF)のみ。ガソリン車には4WDも設定があるが、今回は、いずれも2WD車を試乗した。

エアーのブラック内装(写真:本田技研工業)
エアーのブラック内装(写真:本田技研工業)

試乗したエアーの内装は、グレーを基調とした明るい色調の仕様で、シート素材にはファブリックを採用する(ブラックのファブリック仕様も設定がある)。また、1列目には、座面にウレタンマットとサスペンションマットを装備した「ボディースタビライジングシート」を装備。先代モデルと比べ、ウレタンの厚みを23mm、密度を27%それぞれアップすることで、座り心地やホールド感は良好だ。長時間のドライブでも腰が痛くなりにくく、疲労感も少ないことがうかがえる。

先代モデルでは、ダッシュボード上にメーターが配置されていたが、新型ではハンドル奧に変更されている。他車両で慣れていることもあり、個人的には新型に採用されたメーター位置のほうが感覚的に見やすい。

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