最近の若手は意見ないと思う上司の傲慢な勘違い 社員が萎縮「安心できない職場」3つの特徴

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若手が意見を言いやすい環境作りができている職場と、そうでない職場の違いとは(写真:8x10/PIXTA)
若手社員のフレッシュなアイデアには、会社にとって新しい気づきが沢山あります。一方で、「若手が意見を言いやすい環境作りができていますか?」と聞かれると、自信が持てないリーダーも多いのではないでしょうか。社員が意見を言いやすい職場とそうでない職場の違いはどこにあるのか。『こうして社員は、やる気を失っていく』を上梓した、経営コンサルタントの松岡保昌さんにお話をうかがいました。※本稿は、同書の一部を抜粋し、再編集してお届けします。

上司が怖いと本音もアイデアも出てこない

社長が来ると、その場の空気が凍りつく。部長が現れると、職場の会話がピタッと止まり、緊張感が走る――ある程度、上の人が現れるとその場がピシッとなるのは、どこの職場でもあることです。

しかし、その度がすぎて、上の顔色ばかりうかがう硬直した組織になってしまったら……。自由にものが言えない職場からは、新しいアイデアやイノベーションは生まれません。

社長や上司が現れると、その場が凍りつくのは、恐怖政治のあり方が身についてしまっているからです。日常的に、社長や管理職が独裁的に物事を判断していたり、気分で人事が決定されていたりするような組織にありがちです。そのようないびつな仕組みは正していかなければ、その会社に未来はありません。

例えば、一方的な上意下達のコミュニケーションもその1つです。企業や組織が小さく、トップが現場のことまですべて見えていて、競合との戦いのポイントが「スピード」だとしたら、上意下達の組織形態も機能しないわけではありません。むしろ、このほうが競合に勝ちやすく、成長することもあります。

しかし、企業や組織の成長に伴い、トップがすべてを把握して、すべてに対して的確な判断を下すことは不可能になってきます。変化は現場で起こるので、情報や意見がボトムアップで速やかに伝わることも重要なのです。

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