最近の若手は意見ないと思う上司の傲慢な勘違い 社員が萎縮「安心できない職場」3つの特徴
心理学者のダグラス・マクレガー氏は、「人は生来怠け者で、責任を取りたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」という考えに基づき、「アメとムチ」の経営手法を取ることをX理論、逆に「人間は本来進んで仕事をしたがり、自己実現のために進んで行動する」という考え方をY理論と定義しました。
そして、マクレガー氏は社会の生活水準が上昇し、生きていくうえで必要な食べ物などを求める生理的欲求や寝る場所などが確保されている安全欲求などが満たされているときには、X理論の人間観ではなく、Y理論に基づいたマネジメントの必要性を説きました。
まさに、生存のための物質的欲求がある程度満たされている環境で、新しい価値を創造する仕事が求められる現代においては、「性善説」に基づいた、人の良いところ、できていることに注目した評価制度への転換が必要なのです。
ウェルビーイングの5つの条件
人間のプラスの面に注目していくことで、より良い状態を実現すべく組織がめざしていくのが、ポジティブ心理学で有名なマーティン・E・P・セリグマン氏が提唱した「ウェルビーイング(well-being)」という状態です。「ウェルビーイング」は「心身ともに充実したより良い状態」を指し、人が幸せになるための重要なキーワードとして用いられています。
セリグマン氏は、そのような状態をめざすための5つの条件を挙げています。
② Engagement 活動に没頭して集中している状態がある
③ Relationship 他者とのつながり、関係性を実感する
④ Meaning 人生や仕事に意味や意義を感じる、貢献している感覚
⑤ Achievement 仕事や活動における達成感や成功体験
これら5つの条件をどれだけ満たしているか。そのような視点でも組織づくりを意識してみてください。
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