あなたにも出来る!社労士合格体験記(第25回)--つかの間の達成感、そして行政書士試験が間近に迫る
2005年8月28日午後4時前、私の社労士試験初挑戦が終了しました。立ち上がるのもフラフラするほどの完全燃焼でした。しかし、ひょっとしたら合格かもという淡い期待は、数分間でもろくも崩れ去りました。帰りに道端で受験予備校が配布している、午前の選択式解答速報を確認すると、「労務管理その他の労働に関する一般常識」の科目が5点中2点で、本来の基準点に1点足りないのです。虚脱感で力がスーッと抜け、思わずしゃがみ込んでしまいました。
それでも、社労士試験には難しい科目の基準点を下げる救済制度があります。択一式も気になるので、気を取り直して受験予備校の解答速報会に参加することにしました。
行政書士の試験対策は、ほぼ白紙状態
速報会まで2時間ほどあるので、時間潰しに書店に入ると、自然と足は資格対策本のコーナーへ向かいます。でも、手に取ったのは社労士ではなく、行政書士試験の本。というのも、10月23日の本番まで、すでに2カ月を切っていたからです。その年3月に就職して以降、行政書士の勉強は、ほぼ白紙状態でした。
ネットの改正情報で少し気にはなっていた、05年4月施行「行政事件訴訟法」大改正の部分だけでも押さえておかなければと、早速、試験対策用の六法をゲット。速報会までの時間、安めの喫茶店に入り、改正条文をチェックしました。しかし、それまで「無名抗告訴訟」として扱われていた、「義務付け訴訟」や「差止訴訟」が法制化され、さらに仮の救済制度として「仮の義務付け・仮の差止めの制度」などが導入されたため、相当に難解です。「二兎を追うものは一兎をも得ず」という諺が脳裏をかすめ、嫌な予感がしてきました。
地獄から天国へ
速報会場へ移動すると、会場はすでに受験生の熱気に包まれていて、皆、今か今かと待っていました。定刻を少し遅れて、ようやく午前中の選択式がスタート。私は「労務管理その他の労働に関する一般常識」以外の科目は、5点満点が3科目、4点が3科目、3点が1科目、全体で40点中、32点と好結果でした。興味は必然的に、2点科目の救済が行われる可能性があるかどうかです。