「自責思考こそ常に最善」と思う人の大いなる盲点 行き過ぎた「自罰思考」で自らを追い詰めない為に

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真面目&努力家ほど陥るポジティブ思考の危険な罠とは?(写真:Pangaea/PIXTA)
「成長したいなら自分を変えることが必須」
「すべての原因は自分にある」
「努力の先に”キャリアアップ”と”市場価値”が待っている」
このようなポジティブ思考から来る言葉は世にあふれています。しかし、すべての原因を自分に見いだして改善を促すだけで、仕事はうまくいくのでしょうか。
『「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』より一部抜粋、再構成して、なぜ自分に原因を見つけ出す「自責思考」だけではうまくいかないのかについて、お伝えします。

「原因はすべて自分」と考えれば成長し続けられる?

5月の連休を終えると必ず、1人の友人を思い出します。新卒で大企業に入社しベンチャー企業に転職した彼には、ある「思考の癖」がありました。それはこんな言葉に代表されます。

「自責思考は成長に必須だ。うまくいかない時こそ自分を追い込む必要がある」

彼は「責任感が強い」「最近の若手には珍しいガッツがあるタイプだ」など、上司からの評価も上々でした。

しかし、ほどなく休職します。

そして復職まで2年かかりました。どうして、このような状態になってしまったのでしょうか。

彼は「自滅した」と振り返っています。

原因は「自責思考にある」と考え、今では自責と他責のバランスを取るように意識していると語っていました。

もちろん自分に原因があると考え、そこから改善を重ねていく「自責思考」は成長をもたらしますし、仕事の成果にも繋がります。しかし「自責思考」が有効な時と害になる時があるのです。「自責思考」が有効なのは、「自発的に成長したい」「成果を出したい」と思っていて、かつ周りの人が助けてくれる時です。

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