「ママ友とのグループLINE」付き合い方5つのコツ 始める時より辞める時のほうが負担は大きい

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2.“目立たない人”に徹する

「あの件についてどう思う?」「ランチをしよう」というように、意見を求められることや、さまざまなお誘いがあるグループLINE。入れたコメントでトラブルになるのを防ぐためには、“目立たない”のが一番。

そのためには、率先してコメントするのは避けましょう。律儀な人や忙しい人は、即答するのがよいと思って、いち早くコメントを入れる傾向があるかと思います。しかし、最初の発言者はよくも悪くも目立つので、「あの人がこう言ったから」と後から責任を押し付けられることにもなりかねません。「LINE疲れ」防止には、メンバーがある程度発言してから、会話の流れに合わせた無難なコメントをサラリとするのがスマートです。

また、人数が多いグループLINEでは、必要なとき以外コメントしないと決めるのもいいと思います。「コメントはしない人」と認識されるのも楽です。

3.断るときは、あえて理由を書かない

誘いを断るときは、あえて「理由」がないほうがベターです。嘘の理由ならなおさらです。また、「本当は行きたいのですが……」など、うっかり社交辞令を入れると、「じゃあ、日程変更しよう」などの代案を出されてしまうこともあるので気を付けましょう。シンプルに「今回は参加できません」と、短いコメントを返すほうがハッキリ伝わり、後々面倒が増えません。

4.頻繁にコメントできないことを公言する

承認欲求が強いママ友は、自分の発信に対して、回答してこないこと自体を根に持つこともあります。ですから、忙しいことなどを理由に、あまり頻繁にチェックできないこと、コメントを入れることが難しいことをあらかじめ公言するのも効果的です。また、InstagramやTwitter、Facebookなどで、つながった場合も、気軽に「いいね」をせず、“見る専門”で使うほうがSNS付き合いもラクになります。

5.親しくなりすぎないこと

中には、ママ友と一生の友人になったという人もいるかもしれませんが、基本的には、あくまでも子どもの成長に合わせた一時的なお付き合いです。あまり親しくなりすぎると、依存されて厄介なことを頼まれてしまうことも。お互いさまと思うことができればよいですが、回数が増えたり、遠慮がなくなってくると、トラブルにつながります。ある程度の距離を保ってお付き合いすることも大切です。

「単なる連絡手段」とドライに考えて関わる

心の中でモヤモヤしながら、グループLINEで親しい雰囲気を演じるよりも、単なる連絡手段とドライに考えて関わるのがよいと思います。また、対面より感情が伝わりにくいからこそ、言葉尻をとらえられたり反感を買われることがあります。言葉のチョイスは、シンプルかつプラスの表現を心がけましょう。間違えても悪口などは、書かないようにしたいですね。スクショされて、他の人に送られてしまったなどというケースは頻繁にあります。相談したいことがあれば、文字に残らない音声ツールか直接話すことをお勧めします。

お付き合いには、臨機応変さも必要ですが、自分の方針をある程度決めて防衛することも大切です。いらぬトラブルや煩わしさを回避するためにも参考にしていただければ幸いです。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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