先が読めない時代に「文学の普遍的価値」が生きる 世界が揺れ動き、不安に満ちた現代だからこそ

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光文社古典新訳文庫の創刊編集長である駒井稔氏が、今読むべき3冊を紹介。

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生き生きとした言葉で古典の面白さを伝えたいと、2006年に光文社古典新訳文庫を創刊した。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』が販売累計100万部を超えるなど、予想以上に現代の人たちに受け入れられ、とくに学生や若いビジネスパーソンが手に取ってくれた。世紀を超えて読み継がれてきた古典の普遍性、本質を、本能的に求めているのだろう。

文学というジャンルは、ビジネス上の即効性があるわけではない。しかし世界が揺れ動き、先が見通せない不安に満ちた現代だからこそ読むべきだ。

『永遠平和のために/啓蒙とは何か』は光文社古典新訳文庫の創刊ラインナップに加えた1冊。18世紀当時すでに戦争反対・常備軍廃止を訴えており、今まさにアクチュアルな内容と言える。

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