実は｢テクノロジーの未来｣は予想がしやすい 人々の価値観と技術の合致がカギを握っている

目まぐるしく進化し続けている「技術の未来」を読み解くための3冊を紹介。

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メタバース、NFT、ゲノム編集──。技術は目まぐるしく進化し続けるが、テクノロジーの未来は比較的予測しやすい。

戦略分析の手法に「PEST分析」がある。政治（Politics）、経済（Economy）、社会（Society）、技術（Technology）の4分野から未来のシナリオを練るのだが、政治などの領域ではウクライナ危機のように、まったく予測不可能な事態が突然起こりうる。

だがテクノロジーは違う。自動運転技術が明日レベル5（完全自動化）に到達し、突然実装車が東京を走り始めることはない。これまでの進化の速度から、数年内に完成するという見通しは立てられる。

もっとも、実際の近未来のカギを握るのは“人”だ。世の中の人々が抱く「こんなモノが欲しい」「こうありたい」という価値観と、テクノロジーが合致して初めて社会に実装される。

『シグナル』には、こうした戦略分析のスタンスに近い視点で未来予測の方法論が記されている。