日本生命「営業職員が受けた壮絶パワハラ」の実態 達成できないと契約終了というノルマが背景に
日本生命でまたもや壮絶なパワハラが判明した。上司は「成果が出なければ休暇はない」と言い放つ。生保最大手の暗部に迫る。
生命保険会社の最大手、日本生命保険(以下、日本生命)の営業現場でパワーハラスメントがまたもや起きていたことが明らかになった。(過去の事例はこちら)
パワハラの現場となったのは、同社の福岡総合支社・福岡西部営業部(現・姪浜営業部)。2019年7月に入社した営業職員のAさん(女性、40代)に対し、上司である育成リーダーのB氏(女性、50代)が1年以上にわたってパワハラ行為を続けてきた。
Aさんはその後、成績基準(ノルマ)未達を理由に2021年12月、雇用契約を打ち切られている。
成果を出さなければ休暇もない
Aさんは在職中に地元の労働組合である「合同労組レイバーユニオン福岡」に加入。日本生命との間で4回の団体交渉を行ってきた。
日本生命はB氏によるパワハラの事実は大筋で認めたものの、Aさんが求める正式な謝罪や再発防止策の提示はせず、雇用契約の終了は「正当」と主張し、両者の交渉は決裂している。日本生命の営業現場でいま、何が起こっているのか。
「成果を出していないから、あなたは休んではいけない」
Aさんが日本生命に入社して半年が経った2019年12月、初めての有給休暇の取得をB氏に申し出たところ、こう言って突き放された。
入社直後から保険契約獲得のノルマ達成に追われ、「わかば」と呼ばれる新人営業職員の採用目標を達成できていなかった。B氏はそれが気に入らなかったのだ。
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