日本生命で発覚「客のポイント使い込み」の唖然 被害は契約者120人、全営業職員対象に調査へ
「1月17日20時から、サンクスマイルメニューにおける、Amazonギフト券や電子カタログギフトへの交換を停止しております」
1月に入り、日本生命保険のホームページに、突如としてこのような趣旨の案内が表示された。
サンクスマイルとは、日本生命の保険契約者が貯めることができるマイレージサービスのこと。契約内容の確認に協力すれば200マイル、家族情報を登録すれば50マイル、といったようにマイルを貯めることができ、1マイル=1円換算で、さまざまな商品やカタログギフトなどと交換できる。
120人のマイル30万円相当を不正取得
ところが、この契約者のマイルを日本生命の営業職員1人がアマゾンギフト券やカタログギフトと交換していたことが明らかになった。被害に遭った契約者は120人。1人当たりの被害額は数百円~数千円と少額だが、被害総額は30万円になる。
日本生命は営業職員の年齢や勤務地などの詳細を明らかにしていないが、現在もこの営業職員は同社に在籍しているという。
日本生命は営業職員を約5万人抱えている。契約者は約1000万人もおり、同社は「今後も段階的に調査対象を拡大していく」(広報部)としている。今後の調査次第では、新たな不正事案が見つかる可能性もある。
ではいったい、どんな経緯で事件が発覚したのだろうか。端緒となったのは2020年10月、契約者の1人から「自分のサンクスマイルのポイントが、使っていないのに減っているようだ」と日本生命に連絡があったことだ。
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