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冷戦後の「原理主義」に染まらないための読書術 時間の厚みを感じ取るためにこそ読書が必要だ

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「時代の空気に呑まれない個の力が、文学には宿っている」という與那覇潤氏。ポスト冷戦を知るための6冊を紹介する。

與那覇 潤(よなは・じゅん)/評論家。1979年生まれ。日本近代史担当の公立大学准教授として勤務後、病気休職を経て離職。『中国化する日本』『知性は死なない』など著書多数。共著『心を病んだらいけないの?』で小林秀雄賞。新刊『過剰可視化社会』が5月刊行予定。(撮影:梅谷秀司)

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ロシアのウクライナ侵攻を機に、ポスト冷戦といわれた時代が完全に幕を下ろした。「冷戦期よりも民主主義国家が増えて、平和なムードに包まれ、よりよい世界になる」。そう信じられた多幸症の季節が終わった。

昨年刊行した『平成史─昨日の世界のすべて』に記したが、ポスト冷戦の空気が暗転したのは1997年のアジア通貨危機が契機。つまりベルリンの壁崩壊後のキラキラしたムードは賞味期限が約10年、消費期限が30年だったことになる。プーチンがロシアで実権を握るのが99年末で、チェチェンの独立運動を武力一辺倒で圧殺したやり方のまま、今日のウクライナ侵攻まで来ている。

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