「経済危機の理解」と「資本主義の理解」は不可分だ 日本が経験してきた危機に学ぶべき点は多い

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「危機の中で生きる手がかり」を提供する書物、5冊を紹介。

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危機の中で生きる手がかりを提供する書物として、5冊を取り上げたい。1冊目は、『資本主義の歴史 起源・拡大・現在』である。著者のユルゲン・コッカは、ドイツ近現代史を中心に、数多くの重要な研究を発表してきた、「碩学(せきがく)」という言葉がふさわしい研究者だ。本書では資本主義の歴史、すなわち資本主義はどのように生まれ、拡大し、変化し、何をもたらしてきたかという壮大なテーマに取り組む。

近現代の危機、とくに経済危機は多かれ少なかれ資本主義と関連しているため、資本主義を理解することは危機を理解するうえで有意義だ。本書はコンパクトな中に豊富な内容を盛り込んでいる。

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