ビジネスモデルの転換を達成し、再成長に向けた道筋を作れるのか。岐路を迎える”業界ガリバー”の生き残り策を追った。
旅行業界はコロナ禍でもっとも打撃を受けた業界の1つだ。海外旅行は消失し、国内旅行も激減した。最悪期は脱したものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されるなど一進一退の状況で、いまだ本格回復には至らない。
業界最大手のJTBも、需要の急減に抗うことはできなかった。2021年3月期に過去最大となる1051億円の最終赤字へと転落し、大規模なリストラを迫られた。
国内グループ会社10社以上、海外190拠点を整理し、国内では115店舗を閉鎖。グループ人員も大幅に削減するなど、過酷なものとなった。中でも天王洲アイルの本社ビル売却は、業界に衝撃をもたらした。
コロナ前から抱えていた課題
JTBは今回のリストラを起点に抜本的な事業構造改革を図る。成否のカギを握るのが、従来型の旅行会社との明確な決別だ。
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