物販事業(国内)の営業赤字(21年3月期)
各施設の感染対策などで客数が減り、大幅な赤字となった。今期はアイテム数の削減や顧客データに基づく商品開発を急ぐ。
──オーナー企業ながら典型的な日本企業の課題を抱えています。
いろいろな要因が積み重なっている。60年間創業社長が代わらずワンマンだと、社員や会社を守る意識が強くなる。それは大事なことだが、慎重になる面もある。4〜5割方成功だと思ったら出ていくべきところを待ってしまう。過去の成功例から同じことを繰り返しているところもあった。
キャラクターとエンタメを融合させるにはスピードも必要だ。世の中の流れが速くなる中、遅れる部分があったのは事実だろう。
ただし、改革も経営者のエゴで行ってはならない。そのために社員のアンケートを実施した。「みんななかよく」といった企業理念に対する共感が非常に高い一方、認識してはいたが、評価体系や組織の壁、戦略が明確でないなどの不満が可視化される結果だった。
社員が会社や理念を好きでいてくれることは素直にうれしいが、その力を生かせる組織にするのが最初の使命だ。現代版のプロセスで実行力にこだわってやっていく。
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