10年後、売上高に占める産業機械事業の比率
2021年3月期の産業機械事業の売上高比率は36%。成長が見込まれ収益性も高い同事業に注力、安定化を図る。
──自動車向け中心のポートフォリオからの転換を目指しています。
過去10年間は自動車事業にリソースを投入してきた。自動車の生産台数が増え、中国市場も成長しているという背景があったからだ。次の10年間は、コロナ禍の影響から徐々に回復していく段階で、その先には電動化がある。長い目で見れば自動車向けのベアリングがこれまで考えていたスピードで成長することはないだろう。電動化への対応に向け投資はしていくが、従来の製品については、今ある生産体制の効率を上げることで対応していく。
一方で、産業機械向けは収益性が安定しており、今後も自動化、IoT(モノのインターネット)、ロボット、環境というキーワードでいろいろなイノベーションが起きてくる。その成長を取り込んでいくため、リソースを自動車中心からシフトしたい。自動車も産業機械もベアリングの基本的な設計要求は変わらないので、人の異動はしやすい。うまくシナジーを出していきたい。
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