「無印良品」を展開する良品計画で2021年9月、ファーストリテイリング出身の堂前宣夫専務が新社長に昇格した。西友から派生した同社で、西友出身でないトップは初だ。
新中期経営計画では、出店拡大と個店経営の推進、30年には売上高3兆円という野心的な計画を掲げた。どのように実現するのか、堂前新社長に聞いた。
2024年8月期の売上高目標
今中計の最終年度である2024年8月期に目指す。10年後の売上高3兆円到達の成否を占う、最初の試金石となるだろう。
──入社したときから社長になる予感はあったのですか。
いや、全然なかった。良品計画には19年に入社したが、実はその前からお手伝いをしていた。当時、店舗運営の担当役員をする人がいなかったので、入社して営業本部長をすることになった。社長就任は何となく。前社長に言われたからでもなく、本当に何となく。
──コロナ禍の影響が残る中、中期経営計画を発表しました。
7月に中計を発表したのは、コロナだからどうというわけではない。経営体制が変わるに当たり、会社の方針をみんながわかるようにしたかった。無印は20年で創業40周年を迎えた。これまでの社会貢献を振り返り、「100年後にどんなことをしたいか」という議論があり、その節目という意味合いのほうが大きい。そこで無印は「第二創業」だと宣言した。
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