「無印は地域に貢献する 規模でトップは目指さない」 堂前宣夫 良品計画 社長

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どうまえ・のぶお 1969年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンを経て、98年ファーストリテイリング入社、2004年同社副社長。19年良品計画入社、営業本部長に就任。21年9月から現職。(撮影:梅谷秀司)

「無印良品」を展開する良品計画で2021年9月、ファーストリテイリング出身の堂前宣夫専務が新社長に昇格した。西友から派生した同社で、西友出身でないトップは初だ。

新中期経営計画では、出店拡大と個店経営の推進、30年には売上高3兆円という野心的な計画を掲げた。どのように実現するのか、堂前新社長に聞いた。

2024年8月期の売上高目標

今中計の最終年度である2024年8月期に目指す。10年後の売上高3兆円到達の成否を占う、最初の試金石となるだろう。

──入社したときから社長になる予感はあったのですか。

いや、全然なかった。良品計画には19年に入社したが、実はその前からお手伝いをしていた。当時、店舗運営の担当役員をする人がいなかったので、入社して営業本部長をすることになった。社長就任は何となく。前社長に言われたからでもなく、本当に何となく。

──コロナ禍の影響が残る中、中期経営計画を発表しました。

7月に中計を発表したのは、コロナだからどうというわけではない。経営体制が変わるに当たり、会社の方針をみんながわかるようにしたかった。無印は20年で創業40周年を迎えた。これまでの社会貢献を振り返り、「100年後にどんなことをしたいか」という議論があり、その節目という意味合いのほうが大きい。そこで無印は「第二創業」だと宣言した。

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