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歴史的な需給逼迫は一服 半導体

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ソニーの熊本工場隣接地にTSMCが合弁で工場建設へ

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半導体業界は空前の活況に沸いている。英調査会社オムディアによると、世界の半導体市場は2021年に5737億ドル(約65兆円)と前年から21%の大きな伸びとなる見込みだ。もともとIoT(モノのインターネット)や5G、自動車といった需要が長期的な増加トレンドにあった。加えて新型コロナ禍はテレワークやクラウドサービスの普及を急加速させ、パソコンやデータセンターに使われる半導体の需要を急増させた。

22年の見通しはどうか。半導体大手・ルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は10月の決算説明会で「22年前半までは順調に需要が伸びていくだろう」と話した。足元では自動車向け半導体などで需給の逼迫は徐々に解消しつつあるものの、「自動車メーカーも今回の半導体不足で痛い目をみた。ジャスト・イン・タイム方式で機動的に部材を調達するのではなく、ある程度在庫を持っておこうとする」(ある半導体商社)との事情もあり、高水準の受注が続いている。

とはいえオムディアの杉山和弘氏は「21年7〜9月期がピークだったとみている。特需に一服感が出始めている」と分析する。

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