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相次ぐ値上げ、消費者には商品価値を評価してほしい インタビュー/明治ホールディングス 社長 川村和夫

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かわむら・かずお 1953年生まれ。76年早稲田大学法学部卒業後、明治乳業入社。経営企画室長、本社栄養販売本部長を経て、2012年に明治社長就任。18年6月から現職(撮影:今井康一)

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食品業界は2021年、原材料高の大波に見舞われた。デフレ続きの日本で値上げは定着するのか。

──原材料高を受けて、値上げする食品メーカーが相次いでいます。

カカオ豆や砂糖など主原材料の高騰はさほどではないが、油脂の高騰でマーガリンを値上げした。問題はこの先だ。基本的に日本の食品市場の需要は強くない。20年はコロナ禍で巣ごもり需要が生まれたが、反動減が起きている。

食品メーカーは付加価値で競争したいが、店頭でのインパクトで価格に勝るものはない。食品業界は長年デフレに苦しめられ、原材料費を卸値に転嫁しても、店頭価格が崩れ、収益性が悪化する。値上げが販売数量の減少につながることもある。値上げされた価格がどの程度定着するかが重要だ。

──明治HDはさらなる値上げに踏み切らないのですか。

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