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長引く停滞で始まる「スリム化」 化粧品

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インバウンド全盛期に重視されていた対面販売の適正化が焦点(撮影:梅谷秀司)

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マスク着用やリモートワークの定着、訪日客需要の蒸発で、化粧品業界は2020年から「冬の時代」を迎えている。国内市場停滞という構図はそう変わりそうもなく、22年も厳しい1年となる。

国内市場のカギを握る存在は「50代以上の女性」だと、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の佐藤和佳子シニアアナリストは指摘する。その世代の女性が国内化粧品の消費を支えていたが、コロナ重症化のリスクを恐れて外出を控えた影響が大きいとする。

緊急事態宣言は21年9月末に解除されたが、市場は落ち込んだままだ。化粧水などの基礎化粧品は10月も前年同月を下回り、チークなどメイク化粧品はかろうじて前年同月を超えた程度(市場調査会社・インテージ調べ)。50代以上の世代は、コロナ感染リスクをほかの世代より重く捉えていると考えられる。コロナ完全収束が見えない中では、国内市場の停滞はやむなしという状況だ。

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