朝起きたらすぐに行きたくなる会社がよい会社--秋元征紘・ジャイロ経営塾代表(第4回・最終回)

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 毎朝起きたときから寝るときまで、やりたいことをやり続けるエネルギーがトップの原点といえるでしょう。

たとえばフィル・ナイトはしばしば朝、広告代理店の社長とジョギングをしながら広告プランを作っていましたし、ベルナール・アルノーは仕事に直結した会食やイベント以外の社会的な接触にはあまり興味を示さず、もっぱら仕事に集中していました。

発想力やコミュニケーション力はセミナーなどで学べるし、行動力も志あってこそのことでしょう。志や夢、人が共鳴するものを磨くことは自分にしかできません。志を磨くのが人生であり、毎日自分のやりたいことをやっているのであれば、それはビジネスでなくてもいいと思います。

今の時代に安定はありません。どんどん変わる社会の中で、変わらないのは夢や生きるエネルギーだけではないでしょうか。

--志や夢、やる気のない人はどうすればいいのでしょうか。

まさにジャイロ経営塾で取り組んでいるテーマですね。調査結果を読み込んでみると、今の日本そして企業はある種の閉塞状態で、やりたくない仕事を嫌々やっている人が非常に多いのです。人は感情的な動物であり、理屈では動きません。

イソップ物語で北風と太陽の話がありますが、自発的な行動を促すような太陽的な経営が必要だと考えています。要はスキームではなく人の気持ちを真剣にマネジメントできるかということに取り組まなければ、日本や日本の企業は下り坂を続けるでしょう。

--著書でも「朝起きたらすぐに行きたくなる会社」がよい会社とおっしゃっていますね。よい会社にするためには、具体的にどんなことをすればよいのでしょうか。

経営者が社員にストラテジーを明快に説明して志の共有を図ることです。

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