1月4日、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放送が始まった。今年は、幕末の長州で活躍した松下村塾の吉田松陰が果たした役割の大きさに関心が集まる1年となりそうだ。
この番組で、是非とも注目して欲しいのはオープニングのタイトルバック。色鮮やかな自然の中を、複数のカラスが縦横無尽に飛び回っている映像が印象的だ。この映像を作り上げたのは、ウルトラテクノロジスト集団・ チームラボである。
猪子寿之氏が率いるチームラボは2001年設立、従業員数300人の規模を誇り、もはやスタートアップと呼ばれる段階は過ぎている。今回、スタートアップチャンネルにおいてこのチームラボに注目した理由は、チームラボの組織マネジメントが、新事業を次々とスタートアップさせていく独特の組織運営になっているためだ。
個性あふれるクリエーター・プログラマー集団をいかにしてまとめて、能力を引き出すのか。まず、前編では、最近の活動について見ていく。
体験型の展示会を開催
チームラボの活動範囲は広く、前述したような映像作品を作るだけではない。日本科学未来館で開催中(2015年3月1日まで)の「チームラボ踊る!アート展と学ぶ!未来の遊園地」は、これまでにチームラボが発表してきたアートと、子どもが夢中になる作品を集めた大展覧会。デジタルアートに浸りたい人も、体験型アトラクションを楽しみたい家族連れも満足できる展示会になっている。
アート展に関しては、これまでニューヨーク、シンガポール、台湾など海外での評価が高かった7作品を一挙に集めた。鑑賞者に影響を受けながら形を変えるインスタレーションや、圧倒的スケールと躍動感のある映像作品などが展示されている。
これらの作品は日本で認められて世界へ飛び出した、というよりも、世界で賞賛を集めて、そのことで日本でも注目が高まっている、という構図だ。自国である日本よりも、海外での評価が先に高まるのはなぜなのだろうか。
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