アラサーのための戦略的「人生相談」--不毛な会議ばかりで、時間が浪費されます
そうすると、結論を出す会議で言うことは、意見か助言しかないんです。意見っていうのは、当事者がやれるという事ですよ。「私はこう思っている、しかも私はその能力がある、だからやらせてくれ」ということです。
一方、「このプロジェクトで成果を出すには、明らかにこういうノウハウ・知識があったほうがいい。でも私はできません」というのが助言です。
助言と意見以外に、会議の席での発言はないんです。
1つ例を挙げましょう。2005年にプロ野球の再編問題があった。僕は2度ほど「朝まで生テレビ」に出たんですね。番組出演に当たって、まず最初に成果の定義をしなければいけない。
たとえば、文筆業やコメンテーターで飯を食っている人であれば、「言いたいことを全部言って目立つ」でいいわけですが、僕の場合は違う。
僕は成果を、「プロ野球やJリーグで裁量権のある人間が、この番組を見て、広瀬というやつにどうも話を聞いたほうがよさそうだって思わせる」と定義しました。そうすると、その3時間の間で何を言うべきか、何を言わざるべきかという戦略が見えてくる。実際それを実践したところ、千葉ロッテ・マリーンズの濱本英輔社長から声がかったわけです。
まずは、「3カ月後にこれこれをする」と成果の定義をします。そうすると、参加メンバーは、その成果に向かって合理的な貢献ができているかどうかで評価されますよね。そして、今さらではありますが、日本人によくありがちな感情的な発言や愚痴はやめましょう、と最初に言ってしまう。ルール設定とフレーム設定を先に行うんですよ。