アラサーのための戦略的「人生相談」--不毛な会議ばかりで、時間が浪費されます
■自分の意見を、部長の意見にする
佐藤:でも、その会議ではルールを設定できる立場ではないのですが。
広瀬:だから決める人に耳打ちすればいい。たとえば、これで3時間の会議が1時間になりますよ。部長と僕で2時間飲めるじゃないですか、こうしましょうって言うんです。
佐藤:そんな簡単に変りますか?
広瀬:知りません(笑)。だってそれはその人による。
佐藤:会社文化やバックグラウンドによりますが、数年後どうしたいのか、1カ月後にはどうしたいのかっていうのがなくて、「とりあえずまずやれ」という感じになっているから、そこの先が進んでいかない……。
広瀬:日本のほとんどの人は、今までこうだったから、ということで動いている。「さあ、おまえの考えは?」って言うんだったらまだしも、それもない。要するに、誰もフレームを考えてないわけですよ。ありがちなのが、「アメリカが作ったフレームを持ってきて、10年後に絶対、日本で流行るぞ」というやり方。
でも、あるときに、フレームが目の前でなくなっちゃったわけですよ。全世界的に言うと、1989年に東西冷戦というフレームが終わり、55年体制というフレームもなくなった。それなのに、日本はその後のポスト冷戦構想におけるフレームをいまだに築けていない。われわれは、「フレームとは何か」と考えること自体を放棄してきたわけ。
佐藤さんも「ちょっとこいつうるさいな」と思われながらも、5年言い続ければ絶対にマジョリティを押さえられます。保証します。
私もずっとスポーツマネジメントを専門にしてきたけれど、「オレが何か言っても何も進歩ないなあ、もうやめてしまおうか」と最近思っていたんです。でも最近、日本プロ野球機構(NPB)の人からこう言われたんです。